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FLASH​

2019

inkjet prints, tarpaulin, 1930×2890mm

2019.09.21~29 space dike アート・コレクティブFABULOUZ個展「Don't Cry TOKYO」

神話的題材を扱う架空のアート・コレクティブFABULOUZとして制作した写真作品。

宗教の世俗化は20世紀後半欧米に現れたニューエイジ運動(自己意識運動)とともに世界各地に広まり、オウム真理教以降宗教的なるものに対する忌避感情が高まった日本ではスピリチュル・ブーム(プライベート化された宗教)へと形を変え、テレビを介してお茶の間に浸透した。その背景には、中間集団が失われ個人化した社会になったことにより、自己責任論では解消できない傷の癒しを超越的存在に求める前近代的なムードが育まれ、それは結果的として、プラグマティックな心理主義(科学的な真偽よりも望ましい心理的な影響のみを求める)の蔓延を招いた。新興宗教は権力者が、スピリチュアルは支持者が、各々にとって望ましい文脈を想像し創造するその構造を、かの有名な絵画のフリー素材(イメージのためのイメージ)の撮影現場に委託してみた。

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