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Liminal Photo

2022

​gelatin silver print, aluminium mounting, variable dimention

2022.07.02~18「室内風景—Camera Simulacra—」

 祖父が亡くなり長年彼の自慢であった鮃の魚拓を移動させると壁紙にはくっきりと日焼けの跡がうつっていた。子供の時からずっとそこにあったので少なくとも20~30年は掛かっていただろうか。ものの影がうつる。ここには「映る」と「移す」と「虚ろ(空ろ)」が含まれている。 ものを移し、映った跡が現れ、その場は虚ろとなる。写真を撮ることは、被写体から跳ね返った光をカメラの内に移し、写すことであるから、魚拓の痕跡は写真と呼ぶことができるかもしれない。そこには人の眼では追いきれない長い時間が堆積している。

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